中国は大嫌いー90％以上のベトナム人「ベトナムフェスティバル・南シナ海の写真展示」

「ベトナム領の南シナ海の写真展示」在日本ベトナム人会のブース(2016年6月11日午後撮影)

　2016年6月11日、快晴の東京代々木公園でベトナムフェスティバルが開かれている。かなりの大盛況で昨年の来場者18万人(2日間)を上回りそうな勢いだ。

　飲食や物販以外にも、重要なブースが出展している。在日本ベトナム人会の「ベトナム領の南シナ海の写真展示」だ。多くの人にぜひ立ち寄って欲しいとブォン・トリ・タン副会長は訴える。

　南シナ海での、中国の暴力的な破壊工作は時々日本でも報じられており、日本政府も海上巡視船に転用可能な船舶をベトナムに供与している。

　ブォン・トリ・タンさんは「90％以上のベトナム人は中国が大嫌い。ベトナムは小さい国だけど中国の横暴は許せません。絶対に認められない。非人道的な行為で、多くの漁民の命が奪われてきました。中国は南シナ海をすべて支配しようとしているのです。中国はしたたかで、毎日、人工島の造成作業を続行しています」と話す。ブースには、海南島周辺までが中国の領海と読み取れる古い地図や、中国船に襲われるベトナム漁船の写真も展示されている。

　また、ファン副会長は「平和的に解決するには、ベトナムと中国の2国間協議では不可能です。国際的な場で、この紛争をどうにかしたいのです。ぜひ、日本にも、中国に対して強い態度で臨んでいただきたい」と語る。

　開会式の挨拶で松田岩夫(元国務大臣)氏は「日本とベトナムが協力して、世界に貢献していきたい」と述べていた。難しい問題だが、日本のリーダーシップが、中国以外のアジア各国から求められている。

　ベトナムフェスティバルは、明日12日も10ー20時まで開催される。http://www.vietnamfes.net/
【編集 : TM】