タイ国鉄中央駅「グルンテープ駅」100周年記念に日本のSL4両が集結
Global News Asia / 2016年6月27日 17時0分
2016年6月25日、バンコクにあるタイ国鉄の中央駅「グルンテープ駅(バンコク駅)」、通称ホアランポーン駅が100周年を迎え、関係者や多くの人々を迎えてイベントが開催された。
タイ国鉄は119年前の3月26日にバンコク-アユタヤ間の開通と同時に開業した。ホアランポーン駅は開業当初は今よりもやや南側にあったが、1916年の6月25日に今の場所に移転。イタリア人技師の設計で建設され、日本人鉄道ファンは上野駅のような雰囲気だと評する。
100週年のイベントは正面玄関から切符売り場の前のフロアでタイ鉄道の歴史などを紹介するブースが設けられ、タイ国鉄が導入した鉄道の模型などが飾られた。また、特設ステージでは様々なショーなどが午前中から夕方まで行われた。プラットホームでは昔の雰囲気をそのままに再現した屋台が多数あり、一般乗降客のほか、イベントを見に来た人たちで賑わった。
プラットホームの目玉はタイで動態保存されている日本製蒸気機関車の入構であった。今年3月26日のタイ鉄道の日にバンコク‐アユタヤ間を走向したパシフィック型2両とC56型と呼ばれる蒸気機関車2両の計4両。また、JR西日本から譲渡されたブルートレインを改造したVIP車両も隣の線路に並び、タイ国鉄の記念すべき日を日本の鉄道が彩った形となった。
ホアランポーン駅は数年後に完成予定のバンスー駅に中央駅としての機能が移転され、その役目が終わろうとしている。移転後も駅としての利用は継続するとされてはいるが、タイの場合は方針が180度転換されることもしばしばで、この駅舎を見られるのもあと数年という見方もある。
【執筆 : 高田胤臣】
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