【タイ】日本服飾店員に聞く、タイ人や東南アジアの人々の買い物傾向

英語中国語の看板のほか、今のアメ横では免税の札も当たり前になっている。(写真撮影:高田胤臣)

　2016年7月2日、東京都台東区にあるアメ横周辺にある服飾店でタイ人を始めとした東南アジア人の買い物の傾向を聞いてみた。

　アメ横のファッション関係や靴、カバンなどの店の大半が免税店となっている。それほど外国人が多く、小売店としても取り込んでおきたい客層が外国人となる。中でも比較的景気がよくて金払いが悪くない東南アジア諸国の人々がより多く買っていくという。「多いのはやはり中国人ですけど、東南アジアではタイ、フィリピンでしょうか。」

　そんな彼らは日本人、そして中国人とも違った商品の選び方で購入を決定しているのだそうだ。「タイ人などのお客様に聞くと、タイにはないメーカーというのはほとんどないみたいですね。自国でも同じメーカーのものが手に入るみたいなんですが、日本限定だとか、モデルに違うものがあるだとかも選ぶ理由になります。それから自国では値段が3倍もするメーカーもあるらしくて、安いからとまとめ買いする人も多いです。」

　珍しいが少なくないのが、製造場所を気にして買っていく人だとか。「同じメーカー、同じモデルでも例えばアメ横ではアメリカ製、自国ではメキシコ製だからという理由で買っていく人も結構多いですよ。」

　タイでも一時期スニーカーの「ニューバランス」が流行ったが、なぜか日本で購入したものは値が高くつくという現象が起こっていた。彼らには彼らなりの付加価値があるようである。

【執筆 : 高田胤臣】