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中国人ガイドは、ベトナムでは危険な民間外交官!? 「南シナ海は中国領です」

Global News Asia / 2016年7月4日 16時58分

資料写真 日本とベトナムの関係は良好で、年々、来場者も増えている、ベトナムフェスティバル。(代々木公園)

 2016年7月3日、南シナ海での、中国の暴力的な破壊工作は時々日本でも報じられているが、中国人の観光ガイドがベトナムで誤った情報を伝えていることについて、ベトナム政府は、非常に危険な行為だと非難していると現地メディアが伝えた。

 ベトナム政府は、寺院を案内する中国人ガイドがツアー参加者に「14世紀にはベトナムは中国の一部でした。自治区として中国の一部分でありながら独立させてあげた。あくまでも従属する立場を堅持しての独立です。感謝したベトナムは貢物を献上していました。全てのベトナム文化は、中国が教えたものです」と伝えている。別の中国人ガイドはリゾートのビーチで「この南シナ海は中国領です」などと説明。こうした内容を録画した映像を、証拠として10件以上保有している。

 ベトナム政府は「ほとんどの外国人観光客はベトナムの文化や歴史を知らない。特に、情報や歴史を創作するのは大問題」と指摘している。

 中国問題に詳しい専門家は「中国の常套手段だ。ガイドの捏造は、中国のお家芸。中国政府が、誤った情報を説明するように水面下で指示を出しているのは間違いない、危険な民間外交官だ」と語った。

 昨年11月には、習近平国家主席がベトナムを訪れた。2006年の胡錦濤氏の訪問から9年ぶりで、一部では関係改善も期待されていたが、現実には南シナ海問題など悪化している。
【編集 : SY】

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