【ミャンマー】ネピドー温泉ルポ、首都山奥の秘湯は驚愕の露天風呂
Global News Asia / 2016年7月10日 9時0分
そのプール風の風呂には、ミャンマー人がTシャツや伝統衣装の巻きスカート姿で入浴していた。肌をさらすことを嫌うミャンマー人は、プールや海水浴も着衣で入る習慣がある。服がぬれることを避けて足湯のように足だけ浸かっているミャンマー人もいた。
とりあえず、トイレ兼更衣室のような場所で水着に着替え、入浴してみた。日本の温泉のような熱さはないが、まあ暖かくて快適という程度の水温だ。これも温水プールのようなものかもしれない。深さは軽く1メートル以上はあり、泳ぐこともできる。
スタッフに尋ねると、貸し切りの個室の浴槽もあるという。1人1000チャット(90円)と非常に良心的な価格設定だ。ネピドーからの往復の交通費を考えるとタダ同然に感じるが、一方でこの温泉の経営は大丈夫なのかと心配になる。
個室には、2メートルほどのコンクリート造りの浴槽があった。客が来てからお湯を張る。スタッフが何やら裏で操作をして、お湯を流すのだが、なかなか熱くならない。10分以上格闘して、やっと熱湯がでるようになり、湯船があたたかくなってきた。
湯量は十分で、浴槽も大きくゆったりと浸かることができる。湯は透明で味がしない。温度調節に手間取ったため若干ぬるめだが、これはこれで快適だ。ヤンゴンの住宅では浴槽がないところが多いため、風呂に入れるだけでも天国のように感じる。成分表などはないので、どのような泉質かわからないのだが、肌がすべすべになったような気がしないでもない。
入浴を終え、この温泉の場所や連絡先をスタッフに尋ねたのだが、住所がわからないという。施設の電話番号を訪ねると、代わりに自分の携帯電話を教えてくれた。
やはり秘湯は秘湯、ということなのだろうか。こんな感じなので、読者にネピドー・ホットスプリング・リゾートの詳細な情報を提供することができない。興味のある読者は、ネピドーについてからホテルやタクシー運転手などから情報収集し、1時間半の山道を登って行ってほしい。
【執筆 : 北角裕樹】
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