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【タイ】歯列矯正で出血!? ファッションとしての矯正でトラブル続発

Global News Asia / 2016年7月25日 9時0分

ちゃんとしたクリニックであれば、施術後数年間は必要な微調整なども料金に含んでいるが、悪徳クリニックはそもそもアフターケアはないという場合もある。(撮影:高田胤臣)

 2016年7月19日。タイはこの10年近くの間、歯科クリニックでの歯列矯正がブームのようになっており、小児矯正よりも成人矯正が多く見られる。歯列の治療に投入できる資産があることを示す、つまり裕福であることの証でもあるという認識が少なからずあったこともあり、次第に歯列矯正がファッション化。それがトラブル続発を招いている。

 この問題はかなり前から指摘されていたものであるが、自分の意見を発信できるSNSの発達で、トラブルがあったことをそのまま掲載することが出来る様になり問題点が再燃しているようである。このところ話題になっているのは、ある若者が矯正をしたところ大出血してしまったことを写真付きで掲載したことがきっかけになっている。

 タイは歯の治療は自由診療が基本で、歯科医師はわりと新しい技法などを活用することから技術レベルは高いとされる。そのため、歯列矯正の技術もそれなりにあって、ちゃんとしたクリニックで治療を受ければなんら問題はない。

 しかし、自由診療のためまともな歯列矯正は高額になる。悪徳クリニックではそういったニーズを悪用して劣悪な製品を使い、適当な矯正を施してしまう。また、ファッション化していることから、ファッショングッズ店で疑似歯列矯正の用具も販売されているなどもあるという。そういったものを口内に入れるため、出血や化膿などのトラブルが多発することになる。

 クリニックによっては友だち紹介でキックバックがつくなどのキャンペーンを実施している。こういったやりたい放題の環境は今のところ大きな改善はされておらず、しばらくは問題が続きそうである。
【執筆 : 高田胤臣】

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