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【タイ】整備不良の車も少なくはないバンコク

Global News Asia / 2016年8月14日 9時0分

日本車もたくさん走っているが、大半がタイ国内生産車両だ。しかし、部品は決して安いものではなく、故障をあえて直さない運転手もいる。(撮影:高田胤臣)

 2016年8月14日、バンコクの渋滞が最近また話題になり始めているようだ。ネットのニュースなどではバンコクの交通渋滞が世界的にも悪化の傾向にあるのだという。

 例えば2000年以前と比較すると、今の渋滞はそれほどひどいものではない。確かにラッシュ時は東京と比べて進み具合がかなり遅い。しかし、2003年ごろまでは1メートル進むのに1時間以上かかることはよくあったが、最近はそこまでひどいことはかなり稀なケースになってきていた。

 あの当時であれば、それこそ世界で最も渋滞がひどい首都、という不名誉な呼ばれ方はあながち間違いではなかっただろう。ここに来てバンコクの渋滞が再び取り沙汰されるようになったのは、これまでの好景気で車を所有する人が増えたこともあるのではないだろうか。

 タイの渋滞原因は道路の構成と運転手のマナーの悪さがある。そのため、交通渋滞だけでなく、事故も非常に多い。バンコク都内は渋滞のためにスピードが出ないので軽い追突事故などが起こる程度だが、深夜や郊外などは高速で運転する車やオートバイによる重大事故が多発している。特にこの時期は雨季で雨が降ることもあり、路面が滑りやすくなっているので、運転するだけでなく歩行者も注意しなければならない。

 タイは車に関係する税金が高い。そのため、タイ国内で生産された車でさえ日本の販売価格よりも高い。当然、部品も高くなるため、故障を認識しながら修理をしない整備不良車両も稀にある。タイの場合、任意保険も等級が高ければかなりの補償を受けられるが、残念ながらその任意保険にすら加入していない車両もよく見かける。自賠責保険もあるにはあるが、期待できる補償は受けられない。

 8月に入り、日本人観光客も増える季節になった。バンコクは華やかで、変なところに行かなければ基本的には安全な国だ。しかし、こういった交通事故に巻き込まれてしまう危険性もあるので、前後に十分注意を払いたい。

【執筆 : 高田胤臣】

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