ミャンマーでも「ポケモンGO」が大流行の兆し
Global News Asia / 2016年8月17日 9時0分
2016年8月17日、アメリカで先行配信され日本でも話題のスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」が、ミャンマーでも8月6日より配信された。
GPS機能を使用し、現実世界を歩きながら仮想の世界のキャラクターを捕まえるこの新しいゲームは、子供から大人まで幅広い層の心を早くも掴み、特に学生と会社員の間では爆発的とも言えるスピードで広がっている。
ミャンマーでは携帯電話の普及率が2014年の約20%から、2016年は約65%と急速に上昇しており、同国でのスマートフォンゲームの人気は高い。
また、長い軍事政権下では政府が詳細な地図の発行を禁止し、学校でも地図の読み方を教えなかった為、今回の「ポケモンGO」に搭載されているGPS機能で、初めて自宅近くの詳細な地図を目にしたという人が多く、地図の通りに歩くと目的地に着く、という一連の作業もミャンマーの人にとっては新しく楽しい体験の一つである。
ヤンゴンでは日の沈む夕方になると、ポケモンのキャラクターが多く出るとされる市民ホール、マハバンドゥーラ公園、スーレー・パゴダ、シュエダゴン・パゴダにユーザー達が大勢集まっている。
「友達同士で待ち合わせて街を歩いていると、他のユーザーグループと出会い「ポケモンGO」の情報を交換する事で、知らない人と話が盛り上がる事が楽しい」と、あるユーザーは語る。また、ゲームにすっかりはまってしまい「会社帰りにキャラクターを求めて、車に乗らず歩いて帰る」というユーザーもいる。
この様に大歓迎されている「ポケモンGO」だが、他国と同じように盗撮と間違われる危険性や車の事故、さらにシュエダゴン・パゴダ、スーレー・パゴダなど神聖な場でゲームに興じる事への疑問の声も上がっている。また、NLD党首のアウン・サン・スー・チーさんの自宅前も「ポケストップ」の一つとなっており、セキュリティ上問題がある、と警備員からは不満の声が上がっている。
【執筆 : 竹永ケイシロ】
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