【ミャンマー】ヤンゴンのボランティア団体がポケモンGOで水害支援
Global News Asia / 2016年8月19日 11時0分
2016年8月19日、豪雨による水害の被害が深刻化するミャンマーで、若者らが作るボランティア団体が、スマートフォンゲーム「ポケモンGO」を利用した支援活動に乗り出している。
活動を展開するのは「ヤンゴン拠点の若者ボランティアネットワーク」。14日にヤンゴン市内の中心部にあるマハバンドゥーラ公園近くで、10人ほどのメンバーが、人気キャラクター「ピカチュウ」のコスプレ姿で募金活動を行った。メンバーの一人は、「少しでも多くの募金を集めようと知恵を絞った。募金で食料などの支援物資を購入して、被災地に届けたい」と話している。
同公園は、ポケモンが多く出現する「狩場」としてユーザーが集まっており、募金を行う場所も、ゲームのアイテムがもらえることから多くのユーザーが訪れる「ポケストップ」付近だ。メンバーは黄色い服に身を包んで手作りのピカチュウの耳や尻尾をつけたほか「オンラインショッピングで買った」というピカチュウのコスチューム姿のミャンマー人女性もいた。もちろん、メンバーの多くは募金活動のかたわら、スマートフォンを片手にポケモンGOをプレイしていた。
ミャンマーは敬虔な仏教国であることもあり、寄付や慈善活動などが盛んだ。毎年のように洪水被害が出るため、街角でも多くの若者が募金活動をしている。この雨季にはエーヤワディ川が氾濫して被害を拡大。西部ラカイン州や中部のマグエ管区、マンダレー管区などで大きな被害がでている。約10万人が避難を余儀なくされているほか、マンダレー近郊の歴史的建造物「ウーベイン橋」が水没した。
【執筆 : 北角裕樹】
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