麻薬撲滅のための射殺は、まだ僅か1000人ーフィリピン大統領が国連の批判に反論
Global News Asia / 2016年8月19日 15時13分
2016年8月17日、フィリピンメディアによると、真っ向から麻薬撲滅対策を進めるドゥテルテ氏が大統領に就任してから、1000人以上の麻薬関連の犯罪者が射殺されていることについて、人道的な配慮が足りないなどと国連が批判を続けている。
これに対し、ドゥテルテ大統領は、警察創設115周年記念式典で「なぜ国連はわが国の問題に安易に干渉してくるのか。射殺したのは、まだ僅か1000人だ」と述べ、麻薬取り締まりを急ピッチに進めることを再度強調した。
さらに、外国NPOなどの人権擁護団体について「麻薬撲滅の行動について、批判を繰り返し論じているのは極めて不愉快だ。検証や調査活動をフィリピン国内で中止すべきだ」と警告した。
殺害を恐れた麻薬密売にかかわる関係者や麻薬患者、約60万人が自首している。この数からもフィリピンの麻薬汚染が広く深く蔓延していたことがうかがえる。
ドゥテルテ大統領は「麻薬を撲滅することが最優先で、法律を順守し手続きなどと、悠長なことは言っていられない。フィリピンから麻薬を撲滅するには荒療治が必要だ」と語る。ドゥテルテ新大統領支持は91%、一方不支持は0.2%。圧倒的な国民の支持をバックに、麻薬の撲滅を目指し、超法規的な手法でフィリピンの改革を進めている。
在日フィリピン人の見識者は「有言実行の唯一の政治家ドゥテルテ氏の荒療治が必要だ。麻薬撲滅が完了した後、安全で犯罪の少ないフィリピンとのイメージを国際社会に定着させ、国民一人一人を豊かにする政策を実行してもらいたい。フィリピンでは前近代的な悪臭(悪習)が蔓延している。先進国の立場から、代案も示せずに、ドゥテルテ氏を批判する国連や人権擁護団体は、雑音でしかない」と語った。
【編集 : 高橋大地】
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