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【タイ】ボランティア警察官に本物の警察官の制服禁止令

Global News Asia / 2016年8月25日 9時0分

プラトゥーナーム市場周辺の商業施設で働く交通警察ボランティア。タイ語が読めないと彼らがボランティアであることはわからない。(撮影:高田胤臣)

 2016年8月5日、タイ・メディアの報道で、タイ警察がボランティア警察官が本物の警察官の制服に酷似したユニフォームを着用することを禁じると発表している。タイは敬虔な仏教徒が多く、徳を積むことを美徳とすることからか、あらゆる機関にボランティアの職員枠がある。タイ警察にもボランティアが存在し、タイ警察の様々な活動を補助している。入隊資格はほかのボランティア申込みよりも厳しく、最近は無犯罪証明などを提出しなければならないなどもあり、身分がはっきりしている人が就く傾向にはある。

 しかし、タイでは警察官が使う道具など、本物が一般の人でも簡単に購入できることから、身なりを本物の警察官に似せているボランティアもいる。また、身分をはっきりさせていても、トラブルを起こす人もいる。ボランティアはあくまでも警察官の手伝いをすることしかできない。一般の人はそれを知らないこともあり、ボランティア自身は合法範囲で活動をしていても、身分詐称をしていると取られてしまう場合もある。

 今年5月中旬にもチョンブリなどで警察ボランティアが問題を起こしている。そんなこともあり、今月上旬にボランティアの制服禁止令が出たようである。

 タイ最大といわれるプラトゥーナーム市場周辺の商業施設ではボランティア警察官が交通整理を行っている。彼らはいまだに警察官の制服に酷似したユニフォームを着用している。一応タイ語ではボランティアという文字があり、タイ人にはわかるが外国人では区別がつかない。また、彼らの指示に従った上で交通事故に巻き込まれても責任は取ってもらえないので、十分に注意したいところだ。
【執筆 : 高田胤臣】

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