【タイ】テロ、ミャンマーの地震、大雨など災難が続く8月のタイ
Global News Asia / 2016年8月26日 15時0分
2016年8月25日、前夜未明から豪雨となったバンコクでは各地道路で冠水が発生し、通学や通勤に大きな影響が出た。地域によっては30分程度で行ける距離に2時間近くを要するなど、朝の通勤ラッシュと重なって大渋滞となった。
また、前日24日夕方、隣国のミャンマーで発生したM6.8の地震の影響で、ほぼ同時刻にバンコク市内でも揺れを感じた。オフィスの多いアソーク通りなどにある高層ビルでは不安に駆られた会社員がビル外に避難する様子も見られた。タイはほとんど地震の起こらない国であり、国民が地震に慣れていないことと、ビルにほとんど耐震性がないことから、揺れが発生すると多くの人が避難する。中国で発生した大地震でもバンコクで揺れを感じたこともある。
8月中旬にはリゾート地であるホアヒンやプーケットなど南部で連続爆弾事件も発生している。在タイ日本大使館からは24日に登録者への一斉メールで23日に南部で1人死亡30人負傷の爆弾事件について言及し、注意を呼びかけていた。
そこに来て25日早朝の冠水。およそ1年前の8月中旬にもバンコク中心部で大きな爆弾事件が発生している。今年の8月は連続で事件や災害が発生しており、来月以降の海外からの観光客数に影響が出るのではないかとの懸念も囁かれる。
飲食店経営をする日本人は「日常生活は至って普通。大きな影響はないので、観光客が来なくなるのではないかと心配です。ただ、大丈夫だと声を大にして言っても、万が一その人が巻き込まれてしまったら責任は負えないので、静観するしかないです」と語った。
【執筆 : 高田胤臣】
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