【カンボジア】僧侶DJのFMラジオ「応急手当」講座が人気ー香川県のセカンドハンドが支援
Global News Asia / 2016年9月5日 10時0分
2016年8月19日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo60」に『大人気! FMラジオで「応急手当」を学習 香川県のセカンドハンドが放送を支援』と題する記事が掲載された。
(記事)「放送が待ちきれない」。スバイリエン州で放送されているラジオ番組のあるコーナーに、リスナーからこんな声が寄せられています。番組名は「仏教と社会」。その中で香川県の公益社団法人「セカンドハンド」が作成した応急手当のテキストを解説するコーナーが6月に始まり、話題になっているのです。
セカンドハンドは、1994年に高松市に設立され、カンボジアの教員養成校に辞書などを寄付する活動を始めました。以降22年にわたって教育や女性の自立などの支援に携わってきましたが、2003年から医 療支援をはじめ、2007年には、徳島県のNPO法人「TICO」と協力して、救急車の整備や救急隊の育成にも乗り出しました。 初めはプノンペン西部地域を対象としましたが、2014年からは草の根技術協力「救急医療における人材育成を通じた国際協力プロジェクト」として、日系工場の進出も目立つスバイリエン州での活動を始めました。
ラジオで使われているテキストは、現地関係者が村をまわってセミナーを開き、応急手当の知識や大切さを知ってもらうために作られました。「電線で感電したら」「水におぼれている人を見たら」「動物にかまれたら」「のどに何か詰まったら」など、日常的な場面を挙げ、「とっさに何をしたらいいのか」を分かりやすく説明しています。 番組は、平日は夜8時50分からの10分間で、日曜は1時間の生放送です。放送スタジオは寺の中、番組DJは地元の僧侶が務めるユニークな番組で、リスナーとの質疑応答もあるのが人気の秘密のようです。 セカンドハンドの新田恭子さんは「経済発展とともに人々の生活が変わり、交通事故など応急手当の知識が必要な場面も増えた。もっと多くの人に知識を広めたい」と話しています。
【編集 : PY】
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