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【ミャンマー】日本の学生が「通訳求む」と1分で名乗り、世界有数の親日国

Global News Asia / 2016年9月17日 9時0分

通訳を求めるボードを掲げる高橋宏佳さん(左)ら(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2016年9月15日、他人に親切なことで知られるミャンマーで、また新たなエピソードが生まれた。日本からフィールドワークに来た学生がヤンゴンの道端で通訳を求めるボードを掲げたところ、1分もたたずにミャンマー人が名乗りを上げ、関係者を驚かせた。

 ボランティア通訳を探していたのはNPO法人「開発メディア」のジャーナリスト養成スタディーツアーに参加した立教大3年の高橋宏佳さんら3人の学生。同日夕、「日本人です。インタビューがしたいので、英語とミャンマー語の通訳を探しています」という英語とミャンマー語のボードを持ってホテルを出て歩き始めたところ、1分もたたなううちにホテル隣の旅行会社に勤めるヤミンオンマさんから声をかけられた。

 さらに学生らがボードを掲げて3分ほど歩くと、ベテラン英語教師のキンママさんが協力を申し出た。そのほかにも、電話して英語を話せる友達を探す人や、周囲に「英語は話せるか」と声をかける人など多くの協力者が次々と現れた。高橋さんらはその後、ボランティア通訳とヤンゴン中心部のスーレーパゴダを訪れ、ミャンマー人の宗教観について取材。2時間あまりの取材を終えて、協力者に日本の土産を手渡して別れた。

 無料で通訳を引き受けたヤミンオンマさんは、「父親から『日本人が何かやっている』というので聞いてみてみると、通訳を探しているというので協力した。仏教のことについて知りたいという人を手伝うことは功徳になるわ」と嬉しそうに話す。

 ミャンマーでは上座部仏教(小乗仏教)が広く信仰されており、「人助けは功徳になる」と小さいころから教えられているため、親切な人が多いといわれている。世界で一番寄付やボランティア活動を行っているという英慈善団体の調査もある。仏教徒だけでなくキリスト教徒やイスラム教徒も、水害被災地支援や医療活動などボランティア活動に積極的だ。

 また、英国からの独立の際に日本軍が大きな役割を果たした歴史的経緯もあり、世界有数の親日国としても知られる。ヤンゴン在住日本人の間でも「タクシーに携帯電話を忘れたら、運転手が探して届けに来てくれた」などという経験を持つ人も多い。

 ただ、近年は経済発展に伴う貧富の格差拡大で、ヤンゴンの治安も悪化傾向にあるとされる。この「いいひと」の国がその伝統を守っていけるかは、今後の課題となりそうだ。

【執筆 : 北角裕樹】

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