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【ラオス】米軍投下の不発弾処理にオバマ大統領が支援を表明 関係者はどう見るのか

Global News Asia / 2016年9月25日 9時0分

 ――支援表明の情報を入手された際、率直にどのように感じましたか

 「2年ほど前から協同相手であるUXOLaoが資金不足となり処理チーム数の削減が始まったことを聞いていましたので、負の遺産を残した米国が支援を増大させるべきだと思っていました。ですので、今回の増額は歓迎ですが、3年間で90億円に限らず、さらに長期に渡って安定的に資金提供をすべきだと思います」

 ――米国の支援をラオス政府はどのように活用すると見ておりますか

 「開発重点地域の処理の促進や被害者救済と支援などに幅広く使われるのではないかと思います。米国政府がしっかりとした資金管理組織を保有していますので、ラオス国内でもそれなりに適正に監理されるのではないでしょうか」

 最後にこれまでのペースでは200年以上はかかるとも言われていた中で米国の支援が適正に利用された場合、どれくらいの期間にまで短縮できる見込みかを訊いた。

 「わかりません。現在は外国の処理組織は我々JMASのほか、欧州NGOが中心です。今後は米国も資金のみならず、自国組織や最新機械の投入で処理の加速化に貢献する必要があるのではないでしょうか」

 不発弾の現場を目の当たりにしてきたプロにとって、ラオスの汚染状況が深刻であることは誰よりも詳しく知っている。資金提供だけでなく、多角的に継続した支援がないとラオスの国民たちに真の平和が訪れることはない。

【執筆 : 高田胤臣】


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