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【ベトナム】隣の人気店を模倣したと熾烈な争い? ブンチャーNo.1

Global News Asia / 2016年9月27日 15時0分

店名はベトナム語だが、英語ではブンチャーNo.1なのだそうだ。(撮影:高田胤臣)

 2016年9月27日、ハノイの街にある飲食店で、よく看板に「BUN CHA」といった文字が見られる。これはブンチャーというベトナムの麺料理で、濃厚な豚のスープに肉団子、豚の三枚肉、カブのようなものの酢漬けが入っており、そこにそうめん状の米粉から作った麺を入れて食べる。手軽でありながら量が多く、非常においしい。

 ハノイで有名な店は何軒かあるが、その中に「ブンチャー・ダッキム」という店が旧市街にある。他店と比べてやや料金設定が高めだが、濃厚な味わいに定評があり、常に店内は客でいっぱいである。

 ところが、この人気店の隣に「ブンチャーNo.1」という店が少し前にできたようだ。ダッキムは店内に「隣の店は偽物であるので行くべきではない」といったような垂れ幕まで作るほど怒り心頭のようで、実際、外の呼び込みもブンチャーNo.1に入れさせまいと努力していた。

 しかし、ブンチャーNo.1の方はまったく意に介している様子はなく、飄々とした顔で白人らを呼び込んでいる。店名もこんな名前なので、店員は店名を連呼するだけだが白人には「一番おいしいブンチャー」とも取れる言い方になる。

 ただ、現状No.1の方は2店舗あるとはいえ座席数もそれほど多くなかったし、有名店ダッキムの方が味はいいと見る。そのため、客が奪われる心配もないような気もしたが、今後のこの両店の争いは見物かもしれない。
【執筆 : 高田胤臣】

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