インド半年振りの利下げ「0.25%引き下げ、6.25%」にーHSBC投信
Global News Asia / 2016年10月6日 9時48分
2016年10月5日、HSBC投信は、インド準備銀⾏(中央銀行)が、10月4日の金融政策委員会で、政策金利のレポレートを0.25%引き下げ6.25%とすることを決定したことについて伝えた。
(HSBC投信レポート)市場の事前予想は利下げと据え置きに分かれていました。インドの利下げは4月5日に次ぎ今年2回目となります。
インドでは、新たな金融政策の枠組みの一環として、中央銀⾏総裁一人が最終的な政策判断を⾏う従来の制度に替え、総裁を含む中央銀行側3名と政府指名の外部委員3名で構成される金融政策委員会が合議制で政策を決定する⽅式が導入されました。今回はその金融政策委員会の初会合で、利下げは全会一致で決定されました。また、今回はパテル総裁就任後の初の会合としても注目されました。
中央銀行は会合後の声明で「利下げ決定は経済成⻑を下支えする一方、消費者物価指数(CPI)上昇率を2017年1-3月期までに5%に抑え、中期的には4%上下2%のレンジ内に収める目標と合致する」としています。
今回の利下げの背景にはインフレ率の落ち着きがあり、8月のCPIは前年同月比+5.1%と7月の+6.1%から低下、十分な降⾬量による食料品価格の上昇率低下が指数全体を押し下げています。
市場の反応は良好
利下げに対する市場の反応は良好であり、4日(火)の株式市場ではSENSEX指数が前日比+0.3%、債券市場では5年物国債利回りが0.09%低下し6.69%(価格は上昇)、10年物国債利回りが0.04%低下し6.73%となりました。インドルピーは対米ドルで前日比+0.2%と底堅く推移しました。
当社の運用担当者はインド株式・債券につき強気な⾒⽅を維持
インド株式・債券市場について当社は引き続き強気な⾒⽅をしています。インフレ率の落ち着いた推移が⾒込まれる中、金融緩和の継続が追い風になると⾒ています。
株式ファンドの運用では、インド経済の拡大から恩恵を受ける資本財や一般消費財など景気敏感セクターに引き続き重点を置いています。中でも健全な財務体質を持ち、景気回復に素早く対応できる企業に注目しています。
債券ファンドの運用では、引き続きルピー建国債を有望視しています。世界的な低⾦利を背景に、相対的に利回りが高いインド国債の魅⼒が増しています。また、金融緩和の継続が⾒込まれる中で、債券価格の上昇も期待できます。
ルピー相場も底堅い推移を予想しています。経常収支赤字縮小、インフレ率低下、潤沢な外貨準備などがルピー相場を支えると⾒ています。
【編集 : KD】
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