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【ミャンマー】日本人初のプロラウェイ選手、「ベルト取りたい」とヤンゴンで特訓

Global News Asia / 2016年10月17日 15時0分

日本人初のプロラウェイファイター、金子さん(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2016年10月15日、日本人初となるプロのラウェイファイター、金子大輝さん(22)がヤンゴンで特訓を重ねている。12月にはヤンゴンでラウェイの試合に出場する予定だ。10月に10日ほど、ヤンゴンの名門ジムのトゥッティ・ラウェイクラブで精力的にスパーリングなどを行った。

 ラウェイは、ミャンマー伝統の格闘技。キックボクシングに似ているが、グローブは使用せず、バンデージを巻いただけの拳で殴り合う。頭突きや投げ、関節技も認められており、判定はなくノックアウトでないと決着がつかないという過酷なルールだ。そのため「世界で最も危険な格闘技」「素手のムエタイ」などと呼ばれる。

 総合格闘家だった金子さんは、今年2月にヤンゴンで行われたラウェイの大会「ヒーローズvsサムライズ」に参戦。地元の強豪相手にひじ打ちなど多彩な技を繰り出したが、第2ラウンドであえなくマットに沈んだ。金子さんは「このままでは悔いが残る。ラウェイでリベンジしたい」と考え、ラウェイファイターとなることを決意した。すでに5月に横浜で、8月には沖縄でラウェイルールの試合を行っている。

 次の試合は、12月29日にカレン族の祭りのイベントで出場する。その後もミャンマーや日本でラウェイの試合を続けるつもりだ。「ベルトをとって、ジムに恩返しがしたい」とラウェイのチャンピオンを目指す。

 素手で戦う危険と隣り合わせであることにも「もともと格闘技というのは素手でやるものだと思っていた」と意に介さない。「パンチをわざと額の硬い部分で受けて相手の拳を破壊する技もある。このすごい格闘技を日本の人にも知ってほしい」と話している。

【執筆 : 北角裕樹】

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