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国王逝去で喪に服すバンコク 娯楽施設は数日休店するも多くが再オープンし活気が戻る

Global News Asia / 2016年10月24日 17時0分

珍しいくらい真っ暗な15日午後11時のソイカウボーイ(撮影:我妻伊都)

 2016年10月24日、プミポン・アドゥンヤデート国王の逝去によりタイ国民が悲しむ姿や喪に服すため娯楽施設などが営業を自粛していると日本で報道されており、バンコクの経済活動は停滞しているかのような印象を受ける人もいるだろう。今回は、実際バンコクの街が今どうなっているのかをお伝えしたい。

 プミポン国王逝去直後から首都バンコクの動きは早く、翌14日早朝のアソークなどのビジネス街では黒服で通勤する人で埋め尽くされた。14日までは営業してた外国人向けのバーも15日には閉店する店が増え、「ソイカウボーイ」は数店の飲食店を除きゴーゴーバーなどバーは全面休店。16日には「パッポン通り」の各種娯楽施設も全店休店に入った。

 また、15日午前0時すぎから17日深夜までコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでのアルコール販売が中止された(個人商店や飲食店では売られていた)。

 ショッピングモール内や空港では国王の巨大肖像画と祭壇が設けられて、スーパーマーケットでは、喪服として着用が呼びかけられた黒や白服の特別販売コーナーに多くの人垣ができていた。

 それでも、全面休店は数日のみで、多くのバックパッカーが集まるカオサン通りのバーや踊るクラブなどは休業することなく営業しており、19日にはソイカウボーイも看板は消灯しつつも半分ほどのゴーゴーバーが再オープンし、いつも変わらない賑わいを取り戻していた。タイの若者に根強い人気を誇るクラブ密集エリア「RCA」も20日から再オープンしている。

 バンコクの観光面では王宮周辺が規制されているためカオサン通りも含め渋滞しているものの多くのスポットは概ね通常通り営業しており、現在のところ経済活動や観光業に大きな影響は出ていない。

【執筆 : 我妻伊都】

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