【ベトナム】日本が2基受注のベトナム原発計画、白紙撤回か
Global News Asia / 2016年11月11日 9時0分
2016年11月10日、ベトナムのチャン・トゥアン・アイン商工相は政府代表として、南中部沿岸地方ニントゥアン省で計画されているベトナム初の原子力発電所建設プロジェクトの中止を求める決議案を国会に提出する。
今年、原発計画を進めてきた親日派のグエン・タン・ズン首相が退き新体制となると、当初予定していた建設費用が2.7倍の270億ドル(約2兆8千億円)になるなど試算が明らかになり、原発の安全性や財政面での不安から議論になったものと見られている。
個別会議で討議した後、国会で議論し11月22日には同案を採決にかけて投票により同計画の中止の可否を決定するとしている。
ベトナムの原発計画は、ニントゥアン省の2か所に100万kw級の原子力発電プラントを2基ずつ日本とロシアの企業が建設を担うというもので、民主党政権下であった2010年に合意。第1原発(2基)をロシア、第2原発(2基)は日本が建設支援することで決定していた。当初の計画では、2014年に着工、2020年に稼動を開始することになっていたが、直近の報道では2020年以降の着工に延期されている。
【執筆 : HT】
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