2017年インド株式市場見通しーHSBC投信
Global News Asia / 2016年12月22日 6時39分
2016年12月21日、HSBC投信は、レポート「2016年の回顧と2017年株式市場見通し」を伝えた。
(レポート)2016年は改革が前進した年であった。8月には「物品サービス税(GST)法案」が議会で可決され、歴史的税制改革が実現に向けて動き出した。これまで中央政府と州政府が別個に課してきた複雑な間接税が一本化される。
高額紙幣の廃止も経済改革の一環として注目すべき措置であった。政府は11月、これまで高額紙幣として流通していた500ルピー札と1,000ルピー札を廃止した。これは国民に混乱を与え、短期的には個人消費に悪影響をもたらしている。しかし、中長期的には、汚職や脱税などの闇経済の根絶、銀行取引の拡大、キャッシュレス取引の推進に繋がり、ビジネス環境の改善をもたらすことが期待される。
2016年は、景気及び企業収益は期待したほど回復しなかったが、政府が経済構造改革を進めた点に当社は注目している。
一方、インフレ指標は顕著な改善を示した(11月の消費者物価指数は前年同月比+3.6%と2年振りの低水準)。インド準備銀行(中央銀行)は、インフレ率が低下傾向を辿る中、政策金利を4月、10月に各々0.25%引き下げ6.25%とし、今後も金融緩和を継続する姿勢を示している
2017年のインド株式市場は新興国の中でも有望
インドの株式及び中期国債を選好している。また、通貨ルピーは安定的に推移すると予想している。中央銀行は外貨準備をなお潤沢に保有しており、ルピーに下落圧力がかかったとしても、通貨安定を目的に為替介入を行うと見込まれる。
2017年のインドの株式市場は、新興国市場の中でも有望であると当社は見ている。中央銀行は12月の金融政策決定会合では政策金利を据え置いたが、次回の2017年2月の会合では0.25%の利下げを行い、これに加えて2017年中にさらに0.5%の利下げを行うと予想している。利下げに加えて、銀行セクターの業績改善、また世界経済の回復による外需の持ち直しもインド株式市場の支援材料になると見ている。
【編集 : MK】
この記事に関連するニュース
-
韓国中銀、金利据え置き インフレ低下見極め利下げ時期検討へ
ロイター / 2024年7月11日 12時51分
-
ブラジル中銀総裁が通貨急落にいら立ち、「現実と大きなかい離」
ロイター / 2024年7月3日 11時19分
-
「1ドル=160円超え」で円安進行も、ドル円は緩やかに上昇すると想定 ~マーケットの振り返りと見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月2日 16時20分
-
円高転換へのリスク4関門
トウシル / 2024年6月21日 7時30分
-
豪中銀が政策金利据え置き、再利上げ排除せず インフレなお警戒
ロイター / 2024年6月18日 18時0分
ランキング
-
1韓国でLINEユーザーが急増した理由 日本への反発?
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月17日 15時55分
-
2血まみれで逃げる患者…「一線超えた」ウクライナの小児病院医師、露のミサイル攻撃を非難
産経ニュース / 2024年7月17日 15時32分
-
3ウクライナ侵略開始後、動員や弾圧避けるためロシアから65万人流出か…露独立系メディア集計
読売新聞 / 2024年7月17日 18時23分
-
4フィリピンで日本人4人拘束 日本から逮捕状 カンボジア拠点の詐欺グループか
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月17日 11時23分
-
5オマーンでシーア派モスク襲撃6人死亡、「イスラム国」が犯行声明
ロイター / 2024年7月17日 9時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)