【タイ】サンガ法改正案が立法議会を通過

Global News Asia / 2017年1月2日 9時0分

タイの僧侶

　2016年12月29日、サンガ最高評議会(SSC)に関し1992年制定されたサンガ法の改正案が立法議会(NLA)で第1、第2、最終読会を通過した。サンガ法改正は官報で発表された後、発効となる。サンガ最高評議会はタイ仏教界の最高意思決定機関であるが、最高長老が逝去してから数年経っている今でも未だ正式後継者が決まっていない。

　前長老の指名した後継者には高級外車の輸入にまつわる不正疑惑があり、警察との間で逮捕状を出す出さない、出頭するしないという問題があった。物欲を断ち切ったはずである僧侶が贅沢に溺れ、その不正者が仏教界のトップに就任することに嫌悪感を抱く者は多い。

　今回の改正案では過去の伝統を復活させて、大僧正選任をサンガ最高評議による自治ではなく、国王陛下が選任するというものに改正される。これによりサンガ最高評議が選出した僧侶が大僧正に就任する可能性は少なくなった。
【執筆 : HT】

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