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【タイ】サムットプラカンで麻薬所持の黒人男性逮捕が相次ぐ

Global News Asia / 2017年2月23日 5時17分

タイは麻薬や覚醒剤が身近にあり、タイ人外国人問わず、逮捕者が多い。覚醒剤などは写真のようなパケと呼ばれる小さな袋で少量ずつ売られる。写真はイメージで内容物は塩。(高田胤臣撮影)

 2017年2月23日、バンコクの隣に位置するサムットプラカン県で、麻薬密売や所持をしている黒人の逮捕が相次いでいる。

 タイの報道によると、今月6日夕方、33歳のナイジェリア人ジョン・バージル・アイフィアンイー容疑者を3115グラムのアイスと呼ばれる覚醒剤を所持していたため、サムットプラカン県内の滞在先マンションで逮捕した。末端価格で1000万バーツ(約3000万円)相当と見られ、このほか、密売グループとコンタクトを取るための無線機2台も押収されている。

 サムットプラカン県警北サムロン警察署によると、ナイジェリア出身のジョンと名乗る黒人男性が麻薬密売に関わり、サムットプラカン県内に潜伏しているとの情報を掴み、捜査を行っていた。容疑者は捜査官を見て逃走を図ったが、すぐに取り押さえられ、所持していたもの、部屋に隠していた合計3キロ超の覚醒剤が発見された。

 容疑者はタイに1年ほど前から滞在しており、当初はチョンブリ県で語学教師をしていたが失業し、5カ月前から麻薬密売のグループに入って売買を行っていたと話している。

 その後、今月下旬になってからも同マンションに住む別の黒人男性も麻薬所持で逮捕されるなど、特に黒人男性の麻薬に関連した事件が相次いでいる。

 タイの刑務所に詳しい人によると、タイ国内の長期刑囚人専門の刑務所に収容されている外国籍の受刑者では、国籍別ではナイジェリアが一番多いのだという。

 タイは麻薬関連の罰則が厳しく、密売目的と判断された場合、死刑あるいは終身刑が求刑される。外国人に対しても厳しく処罰され、タイ国内の刑務所には日本国籍者も少なからず服役している。
【翻訳/編集 : 高田胤臣】

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