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【タイ】レバ刺しを提供する、ローカル向け格安屋台ー危険覚悟の日本人にも大人気

Global News Asia / 2017年2月28日 16時30分

店主のYODさんはタイ国外の日本料理店を渡り歩いてきた経験からレバ刺しなどを扱っている。日本語も少し話せるので、タイ語ができない人でも通える。(高田胤臣撮影)

 2017年2月28日、和食ブームで寿司の屋台なども見られるバンコクで、2月に入ってからレバ刺しなどを置いた屋台が在住日本人を中心に大人気になっている。

 バンコクでは以前から和食人気で、寿司やたこ焼きなどの屋台が見られたが、あくまでもタイ人向けの味付けで、タイ人は鮮魚の取り扱いに慣れていないため、日本人にとっては安全性に疑問があった。また、レストランや焼肉店など日本人経営あるいは日本人調理師が常駐する飲食店では日本とは違い、今でもレバ刺しやユッケなどが提供される。ただし、日本円にして1000円以上になるため、割安感が無かった。

 そんな中、中東などを中心に海外の日本料理店で修行を積んできたというタイ人が経営する屋台が、在住日本人の口コミで話題になっている。レバ刺しや牛刺し、サーモンやエビの刺身などを置いており、価格もほぼタイ人向けで安いと評判。例えばレバ刺しでは1皿70バーツ(約210円)、サーモン刺身が150バーツ(約450円)と、日本人向けのレストランと比較すると半額以下の水準だ。

 タイ在住日本人が運営する、タイ料理店紹介の人気サイト「激旨! タイ食堂」が同店を紹介したため、日本人があまり訪れないような地域だが、毎晩日本人客で溢れている。

 他にもオーナーのタイ人の出身地でもある、タイ東北地方の料理が充実しており、元々日本料理シェフだったことから辛さはマイルドで、味わいも上品。値段もタイ人向けなので非常に安く食べられる。場所は高架電車BTSプラカノン駅下車、プリディー通りソイ43の入り口。正式な店名はなく「YODさんの店」という通称で知られる。だいたい19時~翌朝4時までの営業。休店曜日は決まっていない。

 ただし、タイは年間を通して高温であるため、生もの管理は慣れた日本人調理師でも難しい。これまでこの店で食中毒になったといった話はないが、万が一発生したとしても、店側が責任を取るという意識はタイは低いので、あくまでも自己責任で楽しむしかない。
【執筆 : 高田胤臣】

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