【タイ】まさにアメージング! 強風でステージ崩壊も、すぐに再建してコンサート開催
Global News Asia / 2017年2月23日 20時56分
2017年2月21日、タイ中部ナコンサワン県で、コンサートのステージやぐらが崩落する事故があった。幸い大ケガをした人はいなかった。事故当時は、風が強かったので、原因は強風で煽られたものとみられている。
この日コンサートを予定していた歌謡歌手ブワ・カモンティップさんとパーンさん一行が会場に到着して、スタッフが主催者と打ち合わせをしている時に、やぐらは崩壊した。ブワさんとパーンさんはその時、車の中で休んでいたが、アルミ製の支柱は、後部バンパーをかすめただけで直撃しなかった。
ステージはほぼすべて崩壊したものの、幸いに事故で負傷した人はいなかった。ブワさん自身は手に軽い打ち身をしたものの、まさに危機一髪だった。取材に対してブワさんは、「わたしは会場に着く前から車の中で寝ていて、ステージが崩れた時も眠っていました。大きな音に驚いて目を覚ましました。そして、ステージが崩れているのを見て、さらにビックリ。同行したスタッフは、会場の主催者と打ち合わせをしていたいたようですが、すぐに車に駆け寄ってきて、わたしとパーンを車から出してくれたんです。これだけ大きな事故だったにも関わらずケガをした方がいなくて良かったと思います。車があと数センチ、ステージ近くに止めていたら直撃していたかも知れなかったので、本当に運が良かった」と語る。
会場では、崩壊した支柱を撤去し、すぐに新しくステージを設営。そのまま予定通りにコンサートが行われた。こうした対応は、日本では、まずありえないこと。まさにタイならではと言えるだろう。しかし、その日に集まった観客にとっては年に一度あるかないかのコンサートを心待ちにしていた人も多い。そうした人のために急遽設営をし直して、開催したという。そして、夜には何事もなかったかのようにコンサートには多くの周辺住民が集まって盛況だった。
タイ人が楽観的なことは知られているが、さらに臨機応変に、限られた時間の中で設営を完成して、コンサート開催にこぎつけたのは、まさにアメージングと言えるだろう。そして、そのステージに上がる歌手も、恐怖を感じていたに違いない。しかし、ブワさんは「はじめはやっぱり怖かったけど、観客が喜ぶ顔を見ているうちに忘れていました」と話す。
協力:ルークトゥンタイランド!
【取材/執筆 : そむちゃい吉田】
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