【金正男氏殺害】事件から2週間これまでの経緯、逮捕者4人・容疑者と重要参考人が7人うち北朝鮮籍8人
Global News Asia / 2017年2月27日 11時0分
2017年2月27日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で、北朝鮮の金正男氏とされる男性が殺害されてから2週間を迎えた。まだ不明な点が多いが、現時点まで判明していることを整理した。
事件は金正男氏とみられる男性が、13日午前9時前にクアラルンプール第2旅客ターミナル(KLIA2)で、マカオ行きのエアアジアの自動チェックイン機前で並んでいるところに女2人が前後から襲撃。ベビーオイル状の毒物を金正男氏の顔に塗りつけ、女2人はそのまま逃走した。犯行に要した時間は2秒半くらいと一瞬のできごとで周りの乗客も反応していないことが防犯カメラで確認されている。この実行犯として拘束されたのは、ベトナム国籍のドアン・ティ・フオン容疑者(28)と、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)だ。
事件は翌日の14日午後7時半ごろ、複数の韓国メディアが報じて明るみになる。しかし、マレーシアメディアの情報は錯綜し、それを元に伝えていた各国メディアは振り回された。一部情報では、韓国が金正男氏の指紋情報をマレーシアへ提供し照合し一致したと報じていたが、現時点では、マレーシアは殺害された男性が金正男氏であるとは、確認できていないとしている。
17日に北朝鮮籍のリ・ジョンチョル容疑者(46)が逮捕される。19日、マレーシア警察は、事件直後から写真が公開されていた事件現場のすぐ近くのカフェで、監視していた北朝鮮籍の4人リ・ジヒョン容疑者(33)、ホン・ソンハク容疑者(34)、オ・ジョンギル容疑者(55)、リ・ジェナム容疑者(57)の各容疑者の氏名を発表。22日、4人は事件当日にマレーシア出国し、すでに帰国していると見られると明かし、同時に3人の北朝鮮籍の重要参考人として、ヒョン・グァンソン2等書記官(44)と高麗航空のキム・ウクイル職員(37) の身分と名前を公表し、実行犯と行動をともにしていた可能性があるリ・ジウ容疑者(30)の氏名も発表した。3人はいずれもマレーシア国内に潜伏しているとみられる。その他にも事件に関係するとして24日、マレーシア人の男を逮捕している。同日、マレーシア警察は金正男氏とみられる遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたと発表。
殺害に使用されたのがVXと判明したため、26日深夜1時45分から残された有害物質の確認と消毒を実施し、KLIA2からは有害物質は発見されず安全であると宣言。
現時点で、金正男氏殺害事件での容疑者、重要参考人は、10人を越えている。
今後の焦点は、殺害されたのが金正男氏であるかを特定するためのDNA提供を家族から受けることができるのか、殺害されたのは、あくまで北朝鮮の外交官旅券をもつキム・チョルだと主張し、この事件は韓国による北朝鮮を貶める謀略であり、韓国と共謀するマレーシア政府は、北朝鮮の主権を侵害していると激しく非難して、マレーシア警察の捜査協力には一切応じていない北朝鮮大使館がどう動くのか、目が離せない。
【執筆 : 中野 鷹】
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