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【タイ】利用者少なく、バンコク・パープルラインー土日・祝日特別運賃を導入

Global News Asia / 2017年3月2日 9時0分

日本の企業の車両が開業当初に21編成が導入されている。雨季などのタイ特有の気候も考慮してか、車内のデザインは日本の鉄道車両とは全く違う。(高田胤臣撮影)

 2017年3月4日、バンコク北西近辺から隣県のノンタブリ県を走行する電車路線、パープルラインを運営するバンコクメトロ社が、土日と祝日に限り運賃を一律化して大幅に引き下げる。全線一律15バーツ(大人)、学生割引で14バーツ、児童8バーツとなる。

 パープルライン(チャローン・ラチャタム線)は2016年8月6日に開業し、営業距離は約23km。車両はJR東日本の完全子会社の総合車両製作所が製造するなど、随所に日本の技術が投入され注目を浴びていた。

 しかし、開業当初、1日の利用者数の目標を10万人程度と見積もっていたものの、実際には大きく下回る2万人前後にとどまってしまった。そのため、14 ~42バーツで設定されていた料金を同年9月には半額にして利用者数の30%増を期待。しかし、8%程度の増加しかなく、赤字が拡大していた。

 パープルラインは郊外からタイ最大の週末市場として知られる「チャトチャック・ウィークエンドマーケット」にほど近い地域にまで来ることができる。しかし、バンコクメトロ社が運営する地下鉄駅から1km以上も離れており、他路線との接続性に難があった。高架電車のスカイトレインなどとの接続もないなどパープルラインの問題は山積みで、週末の値下げで利用者数の増加がどれほど見込めるのかはかなり微妙なところである。
【執筆 : 高田胤臣】

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