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【金正男氏殺害事件の影響も】幸福実現党の政策を支持する人が増える?

Global News Asia / 2017年3月1日 12時18分

左から神武副党首、釈党首、七海氏、中岡氏(撮影:我妻伊都)

 2017年2月14日、バレンタインデーの帰宅ラッシュを迎えた午後5時半の東京新橋で「幸福実現党」の街頭演説が始まった。タイトなスカート姿で垂直のハシゴを使って車上に上がったのは4人の女性たち。聴衆はそれが目当てなのか男性が多い。

 笑顔で手を振るのは、幸福実現党の釈量子党首、神武桜子副党首、七海ひろこ財務局長、そして、同党の中岡まき氏が司会を務めた。

 司会の中岡まき氏が、「新橋でお勤めの皆さま、おつかれさまです。今日はバレンタインデーです」と語り始めた後に国生さゆりwithおニャン子クラブの「バレンタイン・キッス」のサビを歌い出すという政党の街頭演説っぽくない雰囲気でスタートする。

 このタイミングは、女優の清水富美加(千眼美子)さんの出家騒動後、初の街頭演説だったため注目していたが、「皆さまは、ワイドショーを賑わせているあの騒動について聞きたい人もいるかもしれませんが、今日は私たち幸福実現党の政策を聞いてください~」と冒頭で触れるも最初から最後まで、この騒動は言及せず同党の政策をアピールした。
 
 幸福実現党の政策は保守的な主張で知られているが、この日、3人が訴えたのは、豊洲移転はこのまま進めるべき。今の築地は老朽化で限界に達している。2月12日の北朝鮮のミサイル発射実験を受け北朝鮮の脅威に対抗するための国防強化。アメリカのトランプ新大統領誕生は日本にとってはチャンス到来である。などを聴衆へ訴えていた。

 2番目に話した七海ひろこ氏は、インターネット上でも人気のアイドル的な存在で、街宣車前にはアイドルの親衛隊のような男性3人組が七海氏へ声援を送り、七海氏もそれに応えるように投げキッスで返していた。

 演説後は、釈量子党首が聴衆の元へ降りてきて、握手して回り演説は終了した。

 街頭演説終了後にビデオカメラを回していた中年女性へ話しかけると彼女は幸福実現党の母体「幸福の科学」の現役信者だったが、街宣車近くから声援を送っていた男性は、信者ではなく、七海氏の個人的な追っかけなんだそうだ。

 この街頭演説から2時間後に金正男氏殺害事件の衝撃が日本へ走ることになる。幸福実現党の政策は、結党時から変わらないようだが、近年、右傾化していると言われる日本の世情に加え、今回の事件で、幸福実現党を支持する人たちが幸福の科学の信者以外からも増えていき、同党から国会議員が誕生する日も遠くないのかもしれない。    
【執筆 : 我妻 伊都】

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