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【ラオス】公務員への給料遅配で業務に支障

Global News Asia / 2017年3月4日 9時0分

ラオス首都ビエンチャンの凱旋門と首相府(そむちゃい吉田撮影)

 2017年3月3日、インドシナと中国をウォッチしているメディア「ラジオフリーアジア」によると、ラオスでは公務員の給料が慢性的に遅配しているため、各役所などでは通常業務に支障が出ていると報じている。

 報道では、匿名を条件に各地の役人や教師などに聴取した内容が報告されている。そこで語られているのは、ラオス公務員の給料は、この10年ほど慢性的に二カ月から三カ月ほど遅配していること。そのため、役所や学校などの職員は勤務時間内であっても、他の仕事をするため不在時間が多いという。

 一例として挙げられた首相府の役人は、2年ほど前に1週間ほど欠勤して他の仕事をしたという。また地方の県職員は、午前中に役所の仕事をして、午後からは他の仕事をしている。

 こうした事態は、ラオス首相や財務省も把握しており、昨年後半には首相直々に早急な対応を促す指示が出された。これによって、一部では12月までに遅配が解消した地域もある。しかし、未だに遅配が続いている地域も少なくない。

 とある首相府の役人は「会計士や財務担当管は、時に利息を得るために支払いを延期することがある」と指摘している。

 実際に、5年ほど前にラオス国内で、この記事と同様の話を直接聞いた。また、中国との高速鉄道計画など大型プロジェクトが進められる裏では、学校で子どもたちが使う教科書すら揃えられない実態がある。

 市場経済導入とアセアン経済統合で、富属層が急増してるが、そこに集まった富の環流はまだまだ手が付けられていない。これは各省庁上部が、そこに属することが多いためでもある。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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