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レッドカード『サムスン』、発火・製造中止・トップ逮捕で失墜ー追い込んだ影に中国HUAWEI躍進?

Global News Asia / 2017年3月16日 11時26分

ファーウェイ(HUAWEI)の最新スマートフォン「メイト9」(Mate9)ブラック。パッケージも洗練されている。カメラ機能は、iPhoneを超えたとの評価も。

 2017年3月10日、ファーウェイ(HUAWEI)の最新スマートフォン「メイト9」(Mate9)のブラックが日本でも発売された。メイト9は販売開始当初から、中国メーカーであることを忘れたかのように日本市場で高評価を得ている。このファーウェイを筆頭に中国メーカー製のスマホが勢いを増している。それと対象的なのはサムスンの凋落ぶりだ。

 日本では嫌韓の影響もあり、サムスンのシェアが低いのであまり気がつかないが、同社は、スマホブームにうまく乗り、一時はシェア世界一まで上り詰めた。タイやベトナムへ行くと半分くらいの人がサムスンの「ギャラクシー」を手にしている光景が当たり前だった

 そのサムスンも昨年、主力端末「ノート7」が発火する事故が相次ぎ、初期対応も失敗して、原因が改善されず深刻化し、昨年の秋には世界中の旅客機への持ち込み禁止という非常事態となり、結局、製造中止に追い込まれた。さらには韓国の大統領スキャンダルに関連した経営トップの逮捕もあり、信頼失墜へ拍車をかけた。

 サムスン凋落の一因となっている中国メーカーの躍進だが、中国国内では、2015年ごろにはその兆候が見られていた。

 中国はスマホ登場前まで、ノキア、モトローラー、サムスン、エリクソンの4社で市場シェア7割近くを占めていた。スマホ時代となり、一気にスマホへ移行した中国は、スマホ開発が遅れたノキア、モトローラー、エリクソンは市場から消え、スマホをリードしたサムスン、アップルが大きくシェアを伸ばすことになる。

 その間、技術力を高めてきた中国メーカーが高機能なのに中価格帯の端末を市場へ次々と投入してシェアを奪っていった。その結果、2016年4月~6月には、1位ファーウェイ、2位OPPO、3位VIVO、4位小米(Xiaomi)、5位アップルとなり、サムスンは6位以下に転落している(出典IDC発表統計)。

 ランキング2位~4位は日本では未発売だが、OPPOは東南アジアでの販売台数を増やし、2010年誕生の小米は、中国のアップルと呼ばれ、低価格端末を武器にシェアを伸ばし、2014年には世界シェア3位に躍り出るなど驚くべき急成長している。

 これら日本未発売の中国メーカーも今年には日本市場に並ぶかもしれない。サムスンだけでなく、日本メーカーも追い込まれてしまう恐れもあり、日本メーカーには世界中の人たちに欲しいと言わせる魅力的なスマホを期待したい。
【執筆 : 我妻 伊都】

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