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【ミャンマー】日系コンサル、販売プロモーション大手を買収へ

Global News Asia / 2017年3月17日 14時2分

ミャンマーではイベント会場での抽選会などプロモーション活動が重視されている(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2017年3月17日、ヤンゴンを拠点にする日系コンサルティングの「トラストベンチャーパートナーズ」が、ミャンマーのセールスプロモーション大手「ウィンコム・ソリューションズ」を買収することが分かった。20日にも手続きを完了する。

 ミャンマーでは対外開放政策を受けて、購買力が高い中間層が形成されてきており、消費財などを売り込む外資系企業が次々と進出する一方で、市場の特殊性からプロモーションに苦戦する企業も多かった。トラスト社は、豊富なノウハウを持つウィンコム社と組むことで、こうした外資系企業の需要を取り込む狙いとみられる。2020年度には、500万ドルの売り上げを目指す。

 ウィンコム社は従業員約210人で、店頭やレストランでの実践販売や、イベントでのプロモーションなどを行う。ミャンマーでは業界3位以内に位置するという。ミャンマーではテレビを見る人が少ないなどの理由から、消費者の目に触れやすい店頭での試食などのプロモーション活動が重視されてきている。外資系企業を中心に、スマートフォンのアプリを紹介するイベントなど、特殊なノウハウが必要な販促活動も増えており、こうした需要に対応する。

 トラスト社は、大和証券出身の後藤信介氏が2016年にヤンゴンで創業したベンチャー企業。経営コンサルティングのほか、市場調査、財務関連の人材派遣などを手掛けている。
【執筆 : 北角裕樹】

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