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北朝鮮ガソリン価格70%上昇、供給制限でー中国が異例の市民向け給油券を公開

Global News Asia / 2017年4月27日 10時0分

給油券を紹介するCCTV記者(『中国中央電視台(CCTV)』より)

 2017年4月26日、『中国中央電視台(CCTV)』は、19日から北朝鮮がガソリン供給を制限していると現地からのレポートで伝えた。

 それによると制限理由はまったく不明としながらも、19日から平壌市民へのガソリン供給を制限したため、ガソリンスタンドには長蛇の列ができ、閉店しているスタンドもあるなど、供給制限が市民生活へ影響を及ぼしており、外国の大使館関係者などがつける緑色のナンバープレート車には通常通りガソリンが供給されているが、北朝鮮市民がつける赤や青のナンバープレート車などには供給が制限されているという。

 また、CCTVの記者は、市民がガソリンを給油する際の給油券を紹介しながら、1枚あたり15kg(北朝鮮はガソリンをkg単位で表示する=約20L)で、人民元でおよそ70元(約1450円)だったのが、160元(約2580円)へと70%ほど上がったと伝えている。

 北朝鮮では、職場などから地下鉄やバスに乗るためのチケット配給を受けるとされるが、北朝鮮人向けのガソリンチケットが公開されるのはかなり珍しく、北朝鮮当局がガソリン供給の現状や給油券をCCTVが放送すことを許可したのは、CCTVを通して北朝鮮が窮状に負けず耐え忍んでいることを世界へ訴えたい狙いが見え隠れする。

 CCTVは北朝鮮の現状を平壌から伝える一方で、字幕では日本の復興担当大臣が失言で失職したニュースもしっかり伝えるなど中国らしさも忘れない。
【執筆 : 中野 鷹】

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