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為替相場が乱高下? 北朝鮮ミサイル発射で地政学的リスクが高まり FX業者が注意喚起

Global News Asia / 2017年4月30日 12時38分

2017年3月の平壌市内(撮影:中野鷹) 

 2017年4月29日、今年のゴールデンウィークは最大9連休、初日から北朝鮮の弾道ミサイル発射で、東京メトロ全線や北陸新幹線が一時運転見合わせをするなど影響を受けた。しかし、影響は交通機関だけにとどまらない。ある日本のFX(外国為替証拠金取引)業者が午前10時前に送った顧客向けメールには、今回の北朝鮮のミサイル発射失敗の影響で週明けに相場が大きく乱高下する可能性があると書かれていた。著者がFX業者からこのような注意を促すメールを受け取ったのは恐らく初めてだ。

 メールには「本日、北朝鮮がミサイルを発射し失敗したとの報道があります。この影響により今後の地政学的リスクが高まることが一部で懸念されており、週明け5月1日のレートが、週末のレートと乖離して大きな為替変動がある可能性がありますので、お客さま各位には、そのような事態を想定し、準備いただき、適切な損切り設定などをしていただくようにお願いします」と書かれていた。

 3月以降、円高傾向にあったドル円相場は、北朝鮮情勢が緊迫度合いを強めてきた17日から12日間ほどは円安傾向が続いているのだが、週明けはさらに一気に円安へ突き抜けるのか。それとも2、3円単位で大きく円高に戻るなど乱高下が起こるのかもしれない。
 
 29日の北朝鮮のミサイル発射は失敗したにもかかわらず繰り返される北朝鮮の挑発行為が日本人の市民生活や世界の基軸通貨である米ドルへ影響を与える要因になりつつある。
【執筆 : 中野 鷹 】

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