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タイの交通違反、主力の取り締まりはカメラに移行ー渋滞緩和にも有効

Global News Asia / 2017年5月18日 9時0分

バンコク郊外の高速道路や地方の幹線道路は道幅が広く、直線が多いため、ついスピードを出してしまいがちだ。(高田胤臣撮影)

 2017年5月18日、交通マナーが日本と比較してあまりよくないタイ。しかし、タイ警察の取り締まりや一般ドライバーの運転マナーが向上し、2000年以前と比べてかなりよくはなっている。特に監視カメラなどによる違反者への自動取り締まりも一般的になり、それが抑止力となるのか、高速道路などはそこそこ安全性がよくなったように見受けられる。

 例えば、バンコク中心部から郊外に延びる高速道路や幹線道路の要所には、日本でオービスと呼ばれる自動速度違反取り締まりカメラが設置されている。カメラ周辺には自動カメラ設置を告知する看板も立てられている。違反者が自動カメラに捕捉されると、数日後にその自動車の持ち主に違反金の支払い通知が届く。

 自動カメラはほかに、バンコク都内などの交差点にも設置され、赤信号無視の車を撮影し、持ち主へと違反通知が送付される。これによってバンコクの信号無視の件数はかなり減った。

 タイの違反自動取り締まりカメラでは、運転者までは特定できず、基本的にはオーナーに反則金の支払い命令が届いてしまうという問題点はある。レンタカーやリース車では運転者ではなく、貸した側の会社などに通知が行くという。

 そういった問題はあるものの、以前は速度取り締まりはスピードガンやカメラなどによる警察官の手動でのもので、違反切符を切るために交通規制を行い、渋滞が発生していた。違反していない運転手も迷惑を被っていたが、カメラによって後日請求となったことで、取り締まりの渋滞は解消されている。

 違反金はタイの道路交通法で上限が決まっているが、カメラの自動取り締まりの場合、400~500バーツ(約1200~1500円)が請求される。
【執筆 : 高田胤臣】

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