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タイの車検は7年目からー毎年簡易検査を実施

Global News Asia / 2017年5月10日 10時0分

バンコクならどこにでも車検ができる民間認定工場がある。(高田胤臣撮影)

 2017年5月10日、日本から見ると、タイでは古い車や整備不良と思われる車が多いと感じる。車検もない印象を受けるが、実際には新規登録を初年度として7年目から毎年車検を行わなければ納税ができない仕組みになっている。

 タイでも車を購入する際はローンを利用することが多い。支払いが完了するまでは銀行などの名義になるため、毎年かかる自動車税などはローンに含まれている。そのローンが終わると持ち主は自分で納税を行う。陸運局か商業施設の出張所で支払いができ、車両登録証と自賠責保険の支払い証明を持参すれば納税が完了する。納税額は排気量によって累進される。1800ccの排気量でおよそ2100バーツ(約6300円)程度。法人名義の場合は2倍となり、また年数が長くなると割引がある。

 この納税時に7年目からは車検証を提出しなければならない。陸運局などでもできるし、民間の認定車検工場でも対応する。タイの場合、日本の車検とは違い、外観の装備などはまったくチェックされず、ローラーにタイヤを乗せ、エンジン状態やブレーキ、サスペンションを簡単に確認する程度。所要時間は5分もかからない。また、認定工場では同時に納税の対応もしてくれるので、フロントガラスに貼ることが義務づけられている納税証明書もわずか半日で入手できる。

 タイは新車の価格が日本の販売価格の1.5~3倍はする。しかし、このように維持費はかなり安く、走行距離に応じてオイル交換や定期点検をしていない車も少なくない。実際にそういった整備不良の車は多く、バンコク市街でさえ路上で故障し立ち往生する車をよく見かける。年間を通して気温も高く、日本では考えられないような不具合も発生することもある。観光などで車を運転する際は十分な注意が必要だ。
【執筆 : 高田胤臣】

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