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映画史上初の日ラオ合作映画「ラオス 竜の奇跡」が公開

Global News Asia / 2017年6月1日 9時0分

日ラオ合作映画「ラオス 竜の奇跡」の東京公開を告知するチラシ。(写真提供:森卓)

 2017年6月1日、日本と東南アジアのラオス人民民主共和国が国交樹立が、2015年3月に60周年となり、それを機に映画史上初めてとなる日ラオの合作映画「ラオス 竜の奇跡」が制作され、いよいよ日本国内での上映が始まろうとしている。

 物語は経済発展が進む2015年、ラオス人女性ノイが友人らとナムグム湖観光へ行くが森に迷い、1960年のラオスにタイムスリップする。そこで彼女は水難事故で川辺に流れ着いた日本人青年の川井と出会い、水に棲む龍神伝説を信仰する村に滞在する。

 ファンタジーの要素を持ちながらも、ラオスの外貨獲得に貢献している水力発電所や、1960年にラオスで水難事故に遭い亡くなった日本人青年など実在する人物などをモデルにしておりリアリティーがある。全編にラオスの伝統的で美しい風景や村落を映し出しており、試写会などで先行して鑑賞した人たちからは称賛の声が高い。

 監督は熊澤誓人氏。市川崑監督などの作品助監督を経て2011 年に阿部寛主演の映画「天国からのエール」で劇場映画監督デビュー。俳優陣はテレビなどで活躍する日本人俳優の井上雄太氏、2012年ミス・ラオス・コンテストで準ミスに輝いたティダー・シッパサイさんを起用している。

 ベトナム戦争などの影響で共産化しているラオスは、現在でも国内に映画館が数か所しかない。しかし、時代は徐々に変化してきており、輸入に頼っていたラオスの映画界でもラオス人監督や俳優が育ってきている。そんな中でのラオスと日本の合作映画であり、今後両国の映画界になにか変化をもたらすのではないかと期待される映画だ。
 
 上映は東京の有楽町スバル座で6月24日から、7月1日には名古屋の名演小劇場、7月15日に大阪はシネヌーヴォにて相次いで公開される。

 また、公開に先駆けてサントラの発売も6月10日に決定。6月17日・18日にはKITTE丸の内地下1階にて、映画公開を記念してラオス博2017「HAK LAO」が11時から19時まで開催される。ラオス料理を堪能できたり、ラオスに縁のある著名人のトークショーが行われる。
【執筆 : 高田胤臣】

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