ミャンマー人スタッフが増える銀座の居酒屋
Global News Asia / 2017年6月14日 16時0分
2017年6月14日、東京・銀座は欧米のファッション・ブランド店などがあることからすべてが高級な地域に思われるが、裏路地に入れば大衆的な居酒屋も多く、近隣で働くサラリーマンたちの憩いの場になっている。
そんな裏路地の居酒屋で流暢な日本語を話すミャンマー人従業員を見かけた。近年は日本も国際化が進んでおり、外国人が接客業に従事する姿をよく見かけるようになった。主に中国人がよく見られ、ここ数年で飲食業ではミャンマー人が増加しているように見受けられる。
東南アジアにおいてもミャンマー人の飲食業界への進出は著しく、現在東南アジアの中心ともいえる存在のタイでは、屋台にまでミャンマー人従業員が増えている。タイは国境を接するミャンマー、カンボジア、ラオスに対しては単純労働などに従事するための労働許可証などを比較的容易に発行している。
日本国籍では就労できない業種で、いわゆる3Kのためだ。タイ人の若者は働きたがらない仕事を担う。その中でカンボジア人は道路工事などの肉体労働、ラオス人は言葉がタイ語の方言とほぼ同じであるため家政婦などに、そしてミャンマー人は勤勉であることから飲食店に就職することが多い。
日本でも同じなのか、銀座や池袋、新宿近辺などの飲食店で働くミャンマー人をよく見かけるようになった。例え時給が安くても国の物価と比較すればかなり優遇されており、うまく貯金さえできれば帰国後にそれなりの財産を築くことができる。
また、日本で習得した日本語を使うことで帰国後にそれなりの収入を得る仕事を得やすいこともあり、夢を叶えることもそう難しいことではなくなる。現実はときに厳しいときもあるが、彼らはそんな夢を持っていることで、卑屈にならず、働いている姿が楽しそうに見えるのかもしれない。
【執筆 : 高田胤臣】
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