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北朝鮮に利用され、使い捨て! 金正男氏殺害事件の両被告が高裁へ移管、すでに出身国での関心も皆無

Global News Asia / 2017年6月24日 9時0分

ハノイ・ノイバイ国際空港(撮影:中野鷹) 

 2017年6月24日、金正男氏殺害事件の実行犯として先月30日に高等裁判所へ移管されたベトナム国籍のドアン・ティ・フォン被告とインドネシア国籍のシティ・アイシャ被告。有罪なら死刑判決が下される可能性が高い。

 2月13日に発生した金正男氏殺害事件は、日本でも連日のように取り上げられ、朝の情報番組から「NHK」のニュースまでトップニュース扱いで1カ月以上賑わせたが、3月31日に事実上の人質交換で金正男氏の遺体が北朝鮮へ返還されたことで事件は解決することなく迷宮入りしてしまっている。

 マレーシア警察当局が発表して世界へ衝撃を与えた猛毒神経剤VXが殺害に使用されたとの見解を頑なに否定していた北朝鮮は、金正男氏の遺体を回収してVXを否定をする発表をして火消しを図ると予想されていたが、それすらなく今に至っている。

 日本での関心低下同様に両被告の出身国であるベトナムやインドネシアでも関心が薄れている。

 ベトナムの商都ホーチミン市で話を聞くと、北朝鮮に利用されたからフォン被告はかわいそうという声はあるようだが、すでにベトナム国内ではほとんど話題になっていない。

 フォン被告の出身地に近いハノイでの生活ぶりが明らからになった影響もあり、「フォン被告に同情する人は私の周りでは少ないです」とハノイ出身の20代女性は話す。

 現在、北朝鮮に関する報道はミサイル発射実験や帰国直後に死亡したアメリカ人大学生の話が中心となっている。しかし、北朝鮮はVXを含む大量の化学物質を保有している可能性が高いと指摘されており、化学物質に関連する金正男氏殺害事件についてもしっかりと追求し続けて欲しいものだ。
【執筆 : 中野 鷹】

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