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タイでバイク事故! 海外旅行保険でバンコクの病院へ

Global News Asia / 2017年6月29日 9時0分

広々した待合スペース(撮影:我妻伊都) 

 2017年6月28日、タイ観光局によると2016年タイを訪れた日本人は約144万人で国籍別では4番目に多い人数となっている。これだけ多くの人が訪れるとタイで病気になったり、ケガをしたりするケースも出てくる。そのような緊急時のときには海外旅行保険へ加入しておくとスムーズに病院へ行くことができる。

 記者は6月上旬タイを訪れたときに左折するバイクのハンドル部分が脇腹に接触。鈍い痛みが走るも見た感じ出血も腫れもいないためそのまま移動した。だが、数時間してもズキズキ突き刺すような痛みが消えず、特に鼻をかんだり、クシャミをするなど特定の動作をすると強い痛みを感じるため、病院で診てもらうことに。

 翌朝、24時間対応している海外旅行保険のセンターへバンコクから電話。今はIP電話のおかげでに海外から日本へかけることも簡単になり助かる(IP電話は音が悪いため最初にバンコクからでIP電話である旨をしっかりと伝えておく)。

 バンコクの滞在先を伝えるとBTSナナ駅近くの日本語の医療通訳がいる病院を手配してくれた。

 BTSナナ駅から徒歩10分くらいの病院は高級ホテルのような豪華な内装の建物で10階に日本人ラウンジがあり、簡単な症状とケガをした状況などを説明し受付を済ますと、上層階の外科を案内される。

 急に手配してもらったにもかかわらず30分も待たずに呼ばれ、日本語の医療通訳とともに医師の問診と触診を受け、下層階へ移動しレントゲンを撮ってもらい再び医師の元へ戻ると、

 「肋骨が1本折れていますね。肺には刺さっていないようなので大丈夫です。このまま1カ月ほどで自然にくっついて治ります。ただし、激しい運動や折れている箇所をぶつけないように気をつけてくださいね」との説明を受けて診療は終了した。

 再び別階へ移動し、会計と処方してもらった痛み止めの薬を受け取る。海外旅行保険なのでキャッシュレスで1バーツも払う必要はない。さらに帰国後に継続治療をするときのためにとレントゲン画像をCD-ROMに焼いて用意してくれていた。

 この病院は、どのスタッフも非常に丁寧で、外国人患者を意識したサービスなのか笑顔を常に絶やさずワイをしてくれる。最後の美人薬剤師から薬を受け取った際にも薬の説明とどのタイミングで服用するのかを説明してくれ英語だが分かりやすかった。

 結局、病院を訪れて出るまで所要時間は約3時間かかったが、待合室にはその日の『読売新聞』があったり、フリードリンクだったりと快適な環境だった。

 後ほどバンコク在住者に聞くとこの病院は、外国人向けでも特にアラブ系の人たちが多く治療を受けているとのこと。確かに言われてみるとアラブ系の人を多く見かけた。

 普段お世話になることは、ほとんどなく意識することがない海外旅行保険だが、もしものときには非常に頼りになる存在だ。
【執筆 : 我妻 伊都】

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