【カンボジア】7月末国道1号線の改修完了、南部経済回廊の大動脈、活性化に期待-JICA
Global News Asia / 2017年7月22日 9時0分
2017年7月20日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo71」に『国道1号線の改修が終了 南部経済回廊の大動脈、活性化に期待』と題する記事が掲載された。
(記事)2005年から12年間にわたり、日本の援助で続いてきた国道1号線の改修工事が、7月末までに完工します。国道1号線は、首都プノンペンからメコン川を渡り、ベトナム・ホーチミン市へとつながる南部経済回廊の大動脈です。
幹線国道の機能向上は周辺諸国との連結性を高めるものと期待されています。 この国道1号線改修計画は、プノンペン都心部 からメコン川の「つばさ橋」に至る計56キロの区間で、道路の改修や橋の掛け替えを実施したものです。工事費の援助額は約94億円にのぼります。この区間は、以前は車幅が平均6.5メートルと狭く、車の走行はスムーズではありませんでした。
また、雨季になると穴が開いたり崩れたりするカ所も多く、冠水する場所もありました。整備前は、56キロのこの区間の走行には1時間50分ほどかかりましたが、整備後の所要時間は約半分の50分程度になります。 改修計画の最後の工事区間となったのは、2015年4月に着工したプノンペン都内モニボン橋を始点とする4キロの区間です。短い距離ですが、交通量が多い都心部で、通行を止めずに道路の拡幅工事などをする難しい工事でした。この区間はもともと片側1車線でしたが、これを片側2車線、幅約40メートルの道路に改修しました。
歩道にはブロックを敷き、4キロの全区間で植栽をした中央分離帯を整備。街路灯も取り付け、都心部にふさわしい安全と景観に配慮をしたデザインにしました。 この国道1号線以外にも、JICAは幹線国道の整備に取り組んでいます。有償資金協力にて実施中の国道5号線バッタンバン・シソポン(バンテア イミエンチェイ州)間は、今年から工事が開始されました。この工事区間は、国道1号線と同様にメコン経済圏の南部経済回廊の一部として、タイへとつながる道です。
また、タイ国境のポイペトには経済特別区が整備され、日系企業が進出し、経済成長が目覚ましい地域となっています。また今後、プノンペン都内の「カンボジア・日本友好橋」の改修・一部掛け替え工事が始まる予定になっています。
【編集 : AY】
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