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北朝鮮がビール祭り中止をギリギリまでは発表しなかった理由はキャンセル防止のため?

Global News Asia / 2017年8月9日 8時0分

平壌の中心部を流れる大同江(撮影:中野鷹) 

 2017年8月8日、「ビール祭りを目的として我が国を訪れるお客さんも多くいたので…」現地ガイドは、重い口を開きぼそっと話した。先月末に開幕直前になって中止を発表した北朝鮮の大同江ビール祭りが開催されていたであろう先月末から今月上旬にかけて訪朝していた日本人旅行者が、現地ガイドへ中止理由を尋ねたときの発言だ。

 当初は、「電力不足」を中止理由に挙げていたそうだが、平壌の夜間は薄暗いももの電力が大幅に不足しているようには感じられなかったそうで、さらに突っ込んだそうだ。すると、ガイドから「今年は、大同江ビール祭りを目的とするツアーが多かったのでなかなか発表ができなかった」とポロッと言ったという。つまり、ビール祭り中止は早々に決定していたが、中止を発表してしまうと訪朝自体のキャンセルが大量に出てしまう恐れがあり、キャンセル防止のため、ビール祭り中止発表をギリギリまで先延ばしたにしたという推測は勘ぐりを過ぎであろうか。

 まるで経営状態が悪く破産することが分かっていたのに新聞宣伝を続けて多くの被害者を出した悪徳旅行会社「てるみくらぶ」を彷彿とさせる手法だ。

 結局、本当の中止理由は定かではないものの、何とかして外国人旅行者を減らしたくないという北朝鮮当局の苦しい胸の内は感じさせてくれる。
【執筆 : 中野 鷹】

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