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北朝鮮グアム島ミサイル攻撃のXデーは来週か? 脅すだけで米朝交渉を狙っているのか?

Global News Asia / 2017年8月16日 16時0分

板門店の軍事停戦委員会本会議場を警備する北朝鮮軍人(撮影:2017年訪朝者)

 2017年8月16日、北朝鮮は昨日の終戦日に合わせてグアム島へ向けて4発のミサイルを発射するのではと一部メディアでは報じられていたが、発射することなく16日を迎えた。

 北朝鮮の軍事情勢に精通する関係筋は「日本は終戦の日ですが、北朝鮮では日本の支配から解放された日となります。朝鮮半島が解放されたのは日本が敗戦したからなのですが、北朝鮮では、国内的には、金日成を中心とした抗日戦闘の成果だと強調しています。ですが、現実的にはアメリカが打ち負かしたことは多くの北朝鮮人も知っているわけです。その15日にミサイルを発射すれば、アメリカの戦果を祝うことになり兼ねないため最初から15日の発射はなかったと思います。しかし、来週21日から始まる米韓合同軍事演習が始まった早々に実施する可能性は高いと考えています。もし、ミサイル攻撃を実施するならですが、ミサイルを打ち込んでもアメリカが絶対に反撃応戦してこないタイミング、状況であることが大前提となりますので、今はそれを見極めているのでしょう」

 このような見方がある一方で、北朝鮮研究者の多くはグアムへのミサイル発射には否定的だ。別の研究者は「北朝鮮は資金を投じずに周辺国へインパクトを与えることには大成功したので、あとはアメリカが直接交渉をしたいと言い出すのを待っているのかと思われます。実際にミサイルを発射することはないでしょう」との見解を示し「日本の報道は危機を煽りすぎています」と警鐘を鳴らす。
【執筆 : 中野 鷹】

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