【ミャンマー】閉店の有名ラテン料理店「サルー!」、ファンの声受け存続へ
Global News Asia / 2017年9月5日 9時15分
2017年8月30日、ヤンゴン在住のミャンマー人や日本人に人気が高かったラテン料理の名店「サルー!」が、5年間の営業を経て閉店した。しかし、ビジネスマンの社交場となっていたことなどから存続を求める声が強く、署名活動にまで発展。営業最終日となった同日、集まったファンに対して、オーナーが変わる形で同店が存続することが発表された。
同店は2012年、オーナーの大野舞湖さんが「ミャンマーの明治維新を見てみたい」と渡緬して開業。東京・日暮里に本店がある。ヤンゴンのグルメ雑誌の表彰イベントにたびたびノミネートされたほか、ラテンアメリカ駐在経験者らで作るビジネスマンのグループの活動拠点にもなった。映画のロケにも利用されるなどの多くの話題を提供していた。
しかし、大野さんの妊娠が理由で8月末での閉店を決定。「居場所がなくなる」「大野さんと話がしたくて通ったのに、ショックだ」などと愛好者に衝撃を与えた。あきらめきれない一部の熱烈なファンからは、同店の存続を求めるインターネット署名活動が巻き起こっていた。
30日の発表によると、同店はいったん閉店するが別のオーナーが経営を引き継ぐ形で再開する。同じ場所で営業するかどうかは未定だが、店のコンセプトや店名は変わらないという。これに対し、ある愛好者からは「オーナーが別の人になると、店の雰囲気が変わるのでは」との心配の声もあがっており、新オーナーの手腕が問われそうだ。
【執筆 : 北角裕樹】
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