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【ラオス】中国の爆買いでアジア象の危機が増大

Global News Asia / 2017年9月6日 9時15分

観光用に飼育されたラオスの象(資料写真)

 2017年9月6日、かつては国名を「百万の象の国」と自らを誇るほどだったラオスの象は、WHOのレッドブック(絶滅危惧種)にも指定されている。そのラオスの誇りとも言える象が、中国資本が爆買いしているため、絶滅の危険が増しているという。

 ラオス国内には現在、野生で約350頭と飼育されている象が約400頭ほどが生息している。しかし、急速に浸透している資本主義の影響と中国国内の需要のために、飼育していた象を手放したり、野生象を違法に狩猟するなどして急速にその数を減らしている。

 中国では、国民の生活レベル向上に伴って、サーカスや動物園などで需要が増え続けている。ラオスでは、伐採した木々の運搬に使役していた象の仕事は、機械化に伴って無くなり、さらに伐採自体も禁止されている。このため、これまで象と家族同然に暮らしてきた人々にとっても、1日に250-360キロの食糧と150リットルの水を必要とする象の飼育にかかる負担は重くのしかかっている。

 中国による象の買い付けは、昨年度に確認されただだけで34頭だが、実際にははるかに多いと推察されている。かつては、サヤブリー県の保護施設から母娘象が約800万円で取引されていたが、現在では地方や村などで直接取引きがなされているという。

 記事では、中国がやはり同じように絶滅に瀕しているパンダを管理して、有料でレンタルしているように、ラオスも象を管理、繁殖するためのシステムを急いで整備する必要があると提言している。

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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