都庁から中国人が消えた!? ー商魂たくましい中国旅行社
Global News Asia / 2017年9月12日 9時15分
2017年9月12日、1991年に完成した「東京都庁」の地上から202メートルにある45階展望室は、無料で利用することができる。しかも夜11時まで上ることができ、きらびやかな東京の夜景も楽しむことができるのだ。このような場所は世界的にも珍しい。
記者は8月末、久しぶりに展望室へ足を運んでみた。平日にもかかわらず多くの人で賑わっているも今や東京だけではなく、京都など日本各地で見かける中国人らしき人たちが都庁展望室にはおらず、各々が静かに景色を楽しんでいた。
展望室のスタッフに中国人観光客は来ないのかと尋ねると、少ないとのことだった。無料だったら喜び勇んで大挙して押し寄せそうな中国人が少ないのはどうしてなのかと不思議に思い、都内在住の中国人に聞いてみると、「今の中国には高層ビルがたくさんあって珍しくないからでしょう。上海だけでも日本全体の10倍くらいの高層ビルが建っていますよ」(都内在住の中国人女性)
なるほど、確かに高層ビルからの眺めが珍しいものではないは一理あるかもしれない。とはいえ、異国での景色は珍しいものなのではないか。ましてや上海や北京、広州などは大気汚染がひどいので200メートル上空からはスモッグに覆われて何も見えないことも多いだろうし。
現在、中国でもっとも高い建築物は、2016年3月に竣工した「上海中心」で632メートル。展望室は119階552メートルの高さだが、大気汚染で真っ白な景色を見る日も少なくない。
しかし、よくよく中国に住む訪日経験がある中国人に聞くと東京都庁には行かなかったが、上海中心より2メートルだけ高い「東京スカイツリー」には行ったという人は多い。
「東京都庁の展望室は無料なので、チケット代に利益を上乗せして稼ぐことができないため、在京中国人経営の旅行会社は好まず、いろいろな利益が上乗せしやすい東京スカイツリーや、東京タワーをコースに組み入れて案内しているからです。中国人が中国人を騙して儲けているんですよ…」(大連の旅行会社代表)
静かに景色を楽しみたい人には都庁展望室は穴場スポットかもしれない。
【執筆 : 我妻 伊都】
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