金正恩氏・声明「危機感高まる」北朝鮮問題、トランプ大統領は正気か
Global News Asia / 2017年9月23日 0時15分
2017年9月22日、朝鮮中央通信WEBは、アメリカ・トランプ大統領の国連総会の演説などに対して、金正恩氏の声明を伝えた。(原文のまま)
『最近、朝鮮半島の情勢がかつてなく激化し、刻一刻、一触即発の危機状態に陥っている深刻な状況下で、国連の舞台に初めて出た米国執権者の演説の内容は世界的な関心事であると言わざるを得ない。
ある程度推測はしたものの、私は、それでも世界最大の公式外交舞台であるだけに、米大統領なる者が以前のように自分の事務室で即興的になんでも言い放ったのとは多少区別される、型にはまった準備した発言を行うものと予想していた。
しかし、米国執権者は情勢の緩和に役立つそれなりに説得力のある発言はおろか、わが国家の「完全破壊」という、歴代のどの米大統領も口にできなかった前代未聞の横暴非道な気違いじみた発言を行った。
怖じ気づいた犬がもっと吠え立てるものである。
トランプに勧告するが、世界に向かってものを言う時には当該の語彙を慎重に選択し、相手によって使い分けるべきである。
われわれの政権を交替させたり、体制を転覆させるという威嚇の枠を超え、一つの主権国家を完全に壊滅させるという反人倫的な意志を国連の舞台で公言する米大統領の精神病的な狂態は、正常な人まで事理の分別と沈着さを失わせるものである。
今日、私は、米大統領選挙当時、トランプを「政治門外漢」「政治異端児」と嘲弄していたことを再び想起する。
大統領になって世界の全ての国を威嚇し、世界をかつてなく騒がせているトランプは、一国の武力を統率する最高統帥権者としては不適であり、彼は確かに政治家ではなく、火遊びを好むならず者、ごろつきに違いない。
公然たる意思表明によって米国の選択案について説明した米国執権者の発言は、私を驚かせたり制止したのではなく、私が選択した道が正しく、あくまで進むべき道であることを実証した。
トランプが世界の面前で私と国家の存在自体を否定し、侮辱し、わが共和国をなくすという歴代最も暴悪な宣戦布告をした以上、われわれもそれに相応する史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮するであろう。
ものを聞き分ける能力もなく、自分の言いたいことだけを言う老いぼれには行動によって示すのが最善である。
私は朝鮮民主主義人民共和国を代表する人として、わが国家と人民の尊厳と名誉、そして私自身の全てをかけて、わが共和国の絶滅について吐いた米国統帥権者の妄言の代価を必ず払わせるであろう。
これはトランプが好む修辞学的表現ではない。
私は、トランプがわれわれのどの程度の反発を予想してそのような奇怪なことを口にしたのかを深く考えている。
トランプが何を考えたのであれ、それ以上の結果を見ることになるであろう。米国の老いぼれ狂人を必ずや火で馴らすであろう』
北朝鮮に詳しい専門家は「言葉の応酬だけで済めば良いのですが、アメリカ・トランプ大統領の国連総会でのスピーチは、大国の大統領にしてはかなり踏み込んだ内容で、罵倒するような表現が多く驚きました。水面下で交渉が進んでいるとは考えにくく、安倍総理も歩調を合わせていることが、一番怖いです。万が一、武力行動に移れば、韓国と日本に大きな被害が起きることが強く懸念されます」と話す。
【編集 : AS】
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