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【タイ】『中国人「道が変わると激怒」、インド人「乗車前確認が長い」』パタヤのソンテウ親父が語る

Global News Asia / 2017年9月29日 9時15分

パタヤを走り回るソンテウ(撮影:我妻伊都)

 2017年9月29日、タイのパタヤで貴重な足となる巡回バス「ソンテウ」。ビーチロード東端のドルフィン噴水近くから乗り込んだときのこと。乗客は1人、しばらく走っていると運転席から折り曲げた人差し指で後部座席へ向かってコツコツと合図してくる。

 よくあるパータンだが、都合が悪くなったから降りてくれの合図かと思い運転席へ行ってみると、助手席をパンパン叩きながらここへ座れと言ってくる。どういうことだと疑問符を抱きつつも座ると、突然、中国語で「去哪里? (どこへ行くんだい? )」 と聞いてきた運転手。反射的に中国語で答えた後に、中国人じゃなくて日本人だけど…と伝えると、「オオオ、アリガトウ。ヨロシク~」などと今度は日本語で話しかけてきた。

 どうやら運転手は、単に話し相手が欲しくて助手席へ誘ったようだ。その後は「仮面ライダー」の主題歌を歌い出したり、タイでは日本より有名なアニメ「一休さん」の話などをしているうちにビーチロードとセカンドロードをぐるりと一周回ってしまった。

 その間、乗り込んで来る乗客は普通にいたので、降車時に助手席に座る不肖我妻が運賃を受け取って運転手へ渡していた。まさに完全に関係者状態。

 少し真面目に最近の観光状況について聞くと「日本人は非常に少ない。中国人とインド人が猛烈に増えている」とソンテウ親父は話す。「中国人客とインド人客で何か困ることはあるの?」と尋ねると、「(ソンテウに乗る)中国人はマナーが悪いとは思わないが、突然、左折等で違う道へ行くと怒り出す。あと、運賃10バーツを理解していないので毎回説明するのが面倒。ちゃんとパタヤへ来る前に学んできてくれ。インド人は、乗る前の場所確認がやたら長くて大変。彼らが話す英語や地名はさっぱり分からんよ」と親父は両国の客の特徴を話してくれた。

 不肖我妻、15年ほどの前に初めてタイに来てから幾度となく訪れている地であるが、ソンテウの助手席に座ったのは初めてだったと降車した後に気づいてちょっと身震いした。ちなみに1周したので20バーツに加えてチップで合計30バーツ払ったのだが、なかなか非日常的な体験をさせてもらった。これもパタヤの治安が安全だからできることで、他の周辺国だと、ぼったくられたりトラブルになるやもしれない。    

【執筆 : 我妻 伊都】

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