フィリピン、簡易タクシー運転手たちの「鮮やかすぎる窃盗テクニック」連携プレイは、優に名人芸!
Global News Asia / 2018年1月12日 9時15分
2018年1月14日、ドゥテルテ大統領の強力なリーダーシップで治安が大きく回復したフィリピン。凶悪事件の発生は大幅に減り、日本からの観光旅行者の伸びも高い。しかし、窃盗、傷害事件などが後を絶たないのが現実だ。日本人がフィリピンに滞在するときには身辺や持ち物などに注意が必要となるが、まるで名人芸かのような古典的な手口で盗まれたりすることも多々ある。
首都マニラ近郊でのこと。フィリピン国中くまなく走っているオートバイにサイドカーをつけた簡易タクシー「トライシクル」。ちょっとした移動に利用する便利な近距離タクシーだ。
不肖我妻、大通りから少し奥まった路地へ行くときにトライシクルを利用した。降車時に運賃を運転手に渡すと「俺の連絡先を渡すからいつでも呼んでくれ」と言い出し手書きでか何か書き出した。手には財布を持ったままでいるところに運転手の仲間と思しき20代の男がやってきて日本人かと語りかけてくる。そうだと答えると、日本語で簡単な挨拶を話し出した。上手だねなどとほめていると陽気な声で喜ぶ若い男。しばらくすると「ほらよ」と連絡先を渡す運転手。
その後、しばらくして買い物をしようとすると財布に入っていたはずの3000ペソ(約6800円)が抜かれていた。50や20ペソなどの少額紙幣はきれいに残したままに。
恥ずかしながら不肖我妻はまったく気がつかなかった。連絡先を書いている運転手の手元へ気をそらしているときにやられたのだろう。
この鮮やかすぎる手口をもっと人の役に立つことに生かせないものなのか、こいつらは…と自分を慰めるようにつぶやき現実と向き合うことから逃げてみた。お気をつけあれ。
【執筆 : 我妻 伊都】
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