空港で暴れて逮捕される中国人旅行客ー悲しい現実・信頼関係保つ難しさ
Global News Asia / 2018年1月27日 21時15分
2018年1月25日、中国人旅行客の暴力で、航空会社の女性スタッフ1人が転倒しケガをした。警察に通報したことで、事件は表面化した。
成田空港第3ターミナルから、1月24日夜10時15分に出発予定だった、上海浦東行きジェットスター・ジャパン35便が上海での天候不良により、フライトが24時間遅れで運航することが乗客に通知されたことがきっかけだ。利用客は既に搭乗ゲートに入っていた。
航空会社は、出発が24時間遅れるため、出国手続き後の搭乗ゲート(制限エリア)から一般エリアへの移動を案内した。一部の中国人客は航空会社側の提案を受け入れて、ホテルなどに向かった。
なぜ多くの中国人は、搭乗ゲートを離れることを拒絶したのか。それは、中国の国内での交通機関への不信感が発端になっている。中国では航空、鉄道、バスなど、日本ほど親切に丁寧な対応を期待することが出来ないからだ。例えば航空便で、3時間遅れで搭乗開始するとのアナウンスがあり、その時刻に再び搭乗口に戻ると既に飛び立った後など。航空会社のカウンターにクレームを出しても速やかにフライトを変更してくれない。そんな辛い経験をしているため、猜疑心が強くなり搭乗ゲートを離れることを躊躇してしまうのだ。
また、フルサービスの航空会社とLCCとの違いを明確に理解している人は少ない。フルサービスの航空会社でもLCCと同じ価格帯でチケットを販売している天津航空などがあるからだ。
今回、出発が24時間遅れたのは到着地の上海の悪天候が原因で、航空会社の瑕疵ではない。そのあたりを理解できれば、こうした騒動に至ることは無いのだが。中国外務省の日本向けの発言に影響されてか。高圧的になれば、日本の航空会社スタッフが従うのではないかと誤解しているのかもしれない。
航空会社は、ミールクーポン・寝袋・飲料水・オムツなどを提供し、中国人旅行客に親切丁寧な対応をしているのだが。
【編集 : AJ】
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