ラオス南部の連結性強化に向けて、国道16B号線セコン橋がついに完成!! ーJICA
Global News Asia / 2018年4月11日 9時15分
2018年4月11日、JICAラオス事務所が発行するニュースレター22号に「ラオス南部の連結性強化に向けて、国道16B号線セコン橋がついに完成」と題する記事が掲載された。
(記事)2月12日、ラオス南部のセコン県で無償資金協力「国道16B号線セコン橋建設計画」にて建設されたセコン橋の開通式典が行われ、ブントン副首相、ブンチャン公共事業運輸省大臣、引原在ラオス日本国大使、米山JICAラオス事務所長をはじめ、多くの関係者が参加しました。
このプロジェクトは2013年に概略設計調査が行われ、その調査結果に基づき、ラオス公共事業運輸省道路局からセントラルコンサルタント株式会社及び大成建設株式会社が受注して2014年11月に着工、2018年1月に完工しました。
タイ、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、中国に囲まれた内陸国であるラオスでは、道路交通が主な移動・輸送手段であり、旅客では9割、貨物では8割以上を占める重要な交通手段となっています。しかし、ラオス南部はタイ・ベトナムと国境を接し、地域的な連結性の観点から道路整備の重要性は高いものの、山岳地帯が多いため、整備が立ち遅れているのが現状です。ラオス政府はこれまで日本やADB等の支援を受けながら、南部地域で国道9号線、第2メコン国際橋、国道13号線の道路、バクセー橋等を整備してきましたが、依然として雨季には道路ネットワークが機能不全に陥りやすい状況です。
今回セコン橋が開通した、国道16号線もその一つで、タイとベトナムを結ぶ国道でありながら、セコン川によって東西に分断されてきました。以前は渡河船が不定期で運行していたものの、雨季には頻繁に運休するため「陸の孤島」と化し、周辺住民の生活に多大な影響を与えていました。安定的な交通の確保は、周辺住民の生活改善のみならず、ラオス国南部地域の経済発展のためにも重要な課題です。
今回のセコン橋開通は地元住民も心待ちにしており、今後は周辺住民の生活改善及び南部地域の経済発展に大きく寄与することが期待されています。
【編集 : YT】
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